特殊伐採とは...
高木を倒さずに伐採する方法のこと。
木を倒すスペースがない場所や木を根元からバッサリ倒すと危害が出る可能性のある場所(例えば建物や人が混み合っている場所や近くに線路や電線がある場所)の伐採を行なう場合は、この特殊伐採が利用される。
特殊伐採にはいくつかの方法があり、代表的なものは下記の3つとなる。
・重機(クレーン車)による特殊伐採
・高所作業車による特殊伐採
・人力による特殊伐採
上記2つの特殊伐採は、近くに線路や電線がある場合に利用される事が多く、人がカーゴに乗って上がり、クレーンで固定しながら伐採、地上に下ろすという方法だ。
しかし、重機が入れない場所の伐採はどうだろうか?そんな時に活躍するのが人力による特殊伐採。
ツリークライミングという方法で専用の道具を使用して木に登り、上から少しづつ枝を切り落としながら伐採していく。切り落とす方法も周りの状況に合わせ、そのまま落としたり、ロープで縛り少しづつ下ろしたりと多種多様だ。
造園業?それとも林業?
日本で樹木を扱う職業は、主に「造園業」と「林業」である。
造園業は主に植木を植える、剪定をする、庭を造る事が主な仕事だ。クレーンの入れない場所の高い木は剪定できないという悩みがある。
林業は主に森林の木の伐採を行なう。森林に木を植える作業も仕事の一つ。木に登る技術には長けているが、多様な樹木の維持管理技術の知識に乏しいという問題があった。
そこで樹木の知識に富み、木に登る技術を習得した職人が必要とされ、造園業でもなく、林業でもない、これら全てを融合した第3の業種として登場したのがアーボリストや空師である。
こちらの職人については下記ページにて詳しく説明しています。
アーボリストの説明はこちら→アーボリカルチャーとは
空師の説明はこちら→空師とは