空師とは…

 空師とは、高さ20mを超える高い木に登って伐採をする職人の事をいう。切り出した木は木材商を通して市場に売るもあり、木を売って生計を立てている。

 

民家や寺院などクレーンが入れないような狭い場所の木に命綱一本で登り、枝の様子を見ながら伐採をしていく。木は伐採の仕方で価値が変わってしまう事もある為、木の状態や生育環境、伐採スキルが必要

そして、ただでさえ扱いに注意が必要なチェーンソーを足場が不確かな場所で扱わなければならない為、大きな体力も不可欠だ。

 

空師は日本で昔から技術が引き継がれてきた伝統的な職業の一つである。空師は日本特有の呼び名であり、木よりも高い建物が無かった昔、空に一番近い木に登って作業をする職業という事で『 空師』という名前で呼ばれるようになった。

空師が行なっている仕事は世界ではアーボリスト(Arborist)と呼ばれている。空師との違いは、アーボリストは資格が必要とされている事だ。

 

アーボリストの説明はこちら→アーボリカルチャーとは

林業、造園業と何が違うの?

林業は主に森林の木の伐採を行ないます。森林に木を植える作業も仕事の一つ。造園業は植木を植える剪定をする庭を造る事が主な仕事だ 。

 

空師は木の中でも高い木を専門としており、木を植えるなどの作業をしないという点に大きな違いがある。